
ロケット打上げの流れ|カウントダウンから軌道まで
2026-08-10 ・ 入門
「3、2、1、点火!」——打上げ中継でおなじみのカウントダウン。その前後で何が起きているのか、順番に見てみましょう。
打上げまでの流れ
打上げ当日
燃料充填
直前に注入
カウントダウン
最終チェック
点火・離昇
エンジン全開
軌道投入
衛星を放出
上昇中に起きること
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打ち上がったロケットは、数分のあいだに次々と役目を終えた部品を切り離します。
- 段分離:燃料を使い切った段を捨てて軽くする
- フェアリング分離:衛星を守っていた先端のカバーを、大気圏を抜けたら開いて捨てる
- 軌道投入:目標の軌道まで来たら、衛星をそっと放出
なぜ射場は南の海ぎわ?
地球の自転を利用して東向きに打つと効率がよく、万一のとき破片が海に落ちるよう、多くの射場は東〜南に海が開けた場所(日本なら種子島など)にあります。
もう少し詳しく(背景)
打ち上げは「まっすぐ上へ」ではなく、途中から横向きに曲げていくのがポイントです。宇宙へ届くだけなら垂直に上がればよいのですが、周回する(軌道に乗る)には横向きの猛スピードが必要。だからロケットは上昇しながら徐々に機体を傾け、最終的にはほぼ水平に加速していきます(重力ターン)1。もう一つの要が多段式。燃料の大半を使い切った下段を途中で切り離し、身軽になって次の段で加速します——重い空タンクを捨てるほど効率が上がるからです2。打ち上げには最適な時間帯(打ち上げウィンドウ)があり、目標の軌道やドッキング相手の位置に合わせて秒単位で決まります。上昇中は空気抵抗と加速のバランスが最も厳しくなる瞬間(マックスQ)があり、機体に最大の力がかかります。数百トンの機体を秒速8km近くまで加速するこの数分間に、ロケット工学のすべてが凝縮されています。