
軌道の種類|LEO・MEO・GEOをやさしく
2026-08-05 ・ 入門
ひとくちに「軌道」といっても、高さでよび名も役割も変わります。代表的な3つを押さえましょう。
高さで3つに分かれる
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LEO
〜2,000km / 低軌道
MEO
約2万km / 中軌道
GEO
約3.6万km / 静止軌道
それぞれの得意分野
- LEO(低軌道):地上に近く、通信の遅れ(レイテンシ)が小さい。ISSやStarlinkが飛ぶ。ただし1機で見える範囲が狭く、たくさん必要。
- MEO(中軌道):GPSなどの測位衛星が多い。数十機で全地球をカバー。
- GEO(静止軌道):地球の自転と同じ速さで回るため、地上から止まって見える。1機で広い範囲をカバーでき、気象・放送衛星に最適。
なぜStarlinkは低いの?
低いほど通信の遅れが小さく、ネットが速く感じられるから。そのかわり見える範囲が狭いので、数千機を連携させるコンステレーションにします。
もう少し詳しく(背景)
軌道の種類は、高度によって使い道が変わると理解するとスッキリします。低い軌道(LEO、高度〜2000km)は地表に近いので通信の遅延が小さく解像度の高い観測ができる反面、1機の見える範囲が狭くたくさんの衛星が要ります1。特別なのが高度約36,000kmの静止軌道(GEO)——ここでは衛星の周回周期が地球の自転とちょうど一致するため、地上から見ると空の同じ位置に止まって見えます。だからパラボラアンテナを向けっぱなしにできる放送・通信に最適です2。中間の中軌道(MEO)はGPSなどの測位衛星が使います。さらに、常に同じ地方時に同じ場所を通る太陽同期軌道は地球観測に便利、というように、ミッションの目的(通信か、観測か、測位か)から逆算して軌道が選ばれます。「どの高さを、どんな傾きで回るか」が、その衛星の役割を決めているのです。