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なぜ衛星は落ちないの?軌道のふしぎを超入門で

2026-08-03超入門

#軌道#人工衛星#超入門

「人工衛星はなぜ落ちてこないの?」——実はこれ、落ちているのに落ちないという、ちょっと不思議な話なんです。

ボールを投げると落ちる。でも…

ボールを横に投げると、前に進みながら下に落ちます。強く投げるほど遠くへ。では、とてつもなく速く投げたら?

地球おそい→落ちるちょうど→回り続ける(軌道)速すぎ→飛び去る
図: 速すぎず遅すぎず、ちょうどよい速さで横に進むと、落ちながらも地面に届かず「回り続ける」=軌道

← 図は横にスクロールできます →

地球は丸いので、ボールが落ちるカーブと地面のカーブがぴったり合うと、落ち続けているのに地面に届かず、ぐるぐる回り続けます。これが軌道です。

速さがすべて

🛰️ 軌道スピードで遊ぼう

横向きの速さを変えると、落ちる・回り続ける・飛び去るが切り替わります

地球

円軌道になる 🛰️

落ち続けるのに地面に届かない=軌道!

おそいちょうど(約7.9km/s)速すぎ

衛星は「落ち続けているのに、速く横に進むので地面に届かない」。これが軌道のふしぎです

  • おそい → 重力に負けて落ちる
  • ちょうど(横向きに約7.9km/s)→ 円軌道で回り続ける
  • 速すぎ(約11km/s〜)→ 重力をふり切って飛び去る(脱出)

秒速7.9kmは、東京〜大阪を約1分で移動する速さ。だから衛星はロケットで一気に加速して軌道に乗せます。

🌱

無重力の正体

ISSの中で人が浮くのは「重力がないから」ではありません。ステーションごと一緒に“落ち続けている”ので、体重を感じないのです(自由落下)。

もう少し詳しく(背景)

衛星が落ちてこないのは「重力がないから」ではなく、実は落ち続けているのに地面に届かないからです。この不思議は、ニュートンが考えた「大砲の思考実験」で理解できます——山の上から水平に大砲を撃つと、速いほど遠くに落ちる。もっと速くすれば、弾が落ちるカーブと地球の丸みがちょうど釣り合って、地面に当たらずぐるっと一周してしまう。これが軌道です1。つまり衛星は、横向きにものすごい速さ(高度400kmで秒速約7.7km)で飛びながら、地球へ向かって永遠に「落ち続けている」状態2。だから宇宙飛行士が浮いて見えるのも無重力だからではなく、衛星も人も一緒に落ち続けているからです。高い軌道ほどゆっくりでよく、低い軌道ほど速く飛ぶ必要があります。「落ちる」と「回る」が同じことだと気づくと、宇宙のしくみがぐっと身近になります。

つぎに読むなら

Footnotes

  1. ニュートンの大砲:水平に十分速く投げると、落下の曲線と地球の丸みが一致し、地面に当たらず周回する。軌道とは「当たらないほど速い落下」。

  2. 必要な速度は高度で決まり、低軌道ほど速い(約7.7km/s)。この速さを失うと落下し、大気圏で燃え尽きる。だから軌道維持には速度=運動エネルギーが要る。

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